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オオカミ君のホンネ
第21章 義弟

嫌だ

嫌だ嫌だ!

「んぐ!…ッふ……んッ…!んッ!」

思い切り男の胸板を叩いても、手を床に押し付けられるだけでビクともしない。抵抗しているうちにも犯され続ける男の喘ぎ声が耳に入る。

『あっ…あぁッんッ!イイの…もっともっと…ひゃぁう…ッ!』

男は縋ってモノを強請っている、ああいう風にだけはなりたくない…

一分経っただろうか。口を塞いでいた男はやっと唇を離した。しばらく銀色の糸が引いて、プツンと切れた。

「ふッ…ふざけんなよ……なんでこんな事…」

「楽しいから」

夏亜は俺の言葉を遮って喋り始めた。

「女の喘ぎ声も良いんだけどさ…男の方が堪んないんだよね…♪ゾクゾクするんだ……特に義兄さんみたいな人、喘がせたかったんだよね」

力が入らずに床に押し倒されたままの俺を眺めて、夏亜は満足そうに口角を上げた。

「な、コイツヤっちゃってイイの?」

「…あぁ、どうぞご自由に。」

男の言葉に背筋が凍り付く。

「……は…?待てよ……なに言って…」

「んじゃ、そういうことで。いただきま~す」

男は軽々と俺を持ち上げて喘ぐ男の隣に落とした。そして、手にはなにか飲み物を持ってきた。

「……なにすんの…」

「まだ分かんない?隣の奴みたいに、自分から欲しがるようにしてやるよ」

男はペットボトルの中身を口に含んだまま俺の唇に合わせて口を開いた。

「!?」

すると口の中に液体が流れこんで、喉を通っていく。飲み込めない分が唇の端から流れだす。

「……ぐ…んッ…んッ…」

クチュ…チュプ…

液体のおかげもあって、卑猥な音が鳴り響く。
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