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オオカミ君のホンネ
第7章 おとなりさんちの肇くん
肇side
ごめんなさい
全て自分が悪い
意味もなく産まれてきた自分が憎い
そうやって自己嫌悪に陥る
「俺は…何のために産まれてきたんだろうな」
染詠はなに言ってるんだと、そんな眼で俺をみる…
枯れたはずの涙が
とどまりなく
頬を伝って落ちる
俺が悪い
全て
何もかも投げ出して
死んでしまいたい
染「おいッ…だい…ぶ…か」
だんだんと視界がぼやける
聞こえる声も自分の泣き声だけ
俺を支えたのは
小さな背中だけだった