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Blindfold
第1章 目隠し
言い掛けた言葉を飲み込んで、私は立ち上がった。
「じゃあ…また来るから」
起きた時のために買っているお姉ちゃんのお気に入りのカフェラテ。
今日もそれは無駄になる。
わたしは待ってきたカフェオレを掴んで、歩き出した。
────────ねぇ…桜…。私っ…和明(かずあき)の事が好きみたい…
あぁ…
私…何思い出してんだろ…
────────なぁ桜!俺と薫、結婚する事にしたんだ!
幸せになってくれればさ、私だってこんな風にならなかったよ
─────────俺が、薫を車から降ろしてっ…そしたらその途端対向車線から暴走した車が突っ込んで来てっ…
せめて…
幸せに暮らしてくれたら…さ……
─────────桜って…顔とか性格は全然薫に似てないけど…声だけはすごい似てるな…
「じゃあ…また来るから」
起きた時のために買っているお姉ちゃんのお気に入りのカフェラテ。
今日もそれは無駄になる。
わたしは待ってきたカフェオレを掴んで、歩き出した。
────────ねぇ…桜…。私っ…和明(かずあき)の事が好きみたい…
あぁ…
私…何思い出してんだろ…
────────なぁ桜!俺と薫、結婚する事にしたんだ!
幸せになってくれればさ、私だってこんな風にならなかったよ
─────────俺が、薫を車から降ろしてっ…そしたらその途端対向車線から暴走した車が突っ込んで来てっ…
せめて…
幸せに暮らしてくれたら…さ……
─────────桜って…顔とか性格は全然薫に似てないけど…声だけはすごい似てるな…