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田園シンデレラ
第1章 田
外食営業部の月に1度の企画会議で私は新しい企画を発表した。
「ワンランク上のレストランを作り上げます」
念入りに練ったはずの意見書は上層部に渋い顔で受け止められているようだ。
あぁ、何か、外したかな。
自信のあったはずの企画は気持ちが尻つぼみになったけど
声だけは自信があるままのように、大きく明確に説明を続けた。
これが上手くいかないと主任へのステップが1つ出遅れることになる。
「で?横手さんの企画は、野菜を1つの農家から完全契約で仕入れるってこと?」
「はい。チェーン展開していないレストランだからこそ出来ると思うんです。
横浜市内に3店舗だけのレストランですので完全に仕入れ先を契約して
それを前面的に宣伝してステータス感を押し上げます!」
「ふ~ん」
ひらひらとめくる企画書は私が徹夜して書いたものだ。
「で?契約してくれる農家は?目星付いてるの?」
完全に通す気などないかのように質問を繰り返す上層部。
「いえ。それはこれから・・・」
「困るな。そんな中途半端な状況でこの会議に持ってこられちゃ」
「すみません・・・・」
「ワンランク上のレストランを作り上げます」
念入りに練ったはずの意見書は上層部に渋い顔で受け止められているようだ。
あぁ、何か、外したかな。
自信のあったはずの企画は気持ちが尻つぼみになったけど
声だけは自信があるままのように、大きく明確に説明を続けた。
これが上手くいかないと主任へのステップが1つ出遅れることになる。
「で?横手さんの企画は、野菜を1つの農家から完全契約で仕入れるってこと?」
「はい。チェーン展開していないレストランだからこそ出来ると思うんです。
横浜市内に3店舗だけのレストランですので完全に仕入れ先を契約して
それを前面的に宣伝してステータス感を押し上げます!」
「ふ~ん」
ひらひらとめくる企画書は私が徹夜して書いたものだ。
「で?契約してくれる農家は?目星付いてるの?」
完全に通す気などないかのように質問を繰り返す上層部。
「いえ。それはこれから・・・」
「困るな。そんな中途半端な状況でこの会議に持ってこられちゃ」
「すみません・・・・」