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田園シンデレラ
第2章 園
もう疲れていると思っていた身体は
お風呂に入ってさらに疲れが出た。
い、一歩も動きたくない。
自分の部屋で畳んである布団を敷き、
その上にごろんとなったら
いつの間にか寝てしまったようだ。
「シンデレラ、おい。起きろ」
そんな風に優しく肩をたたかれ
ふと目を覚ますと目の前に片桐さんがいた。
「あ。片桐さん」
「眠いのは分かるけど。食べないと身体が持たない」
「夕飯はいりません。このまま寝ます」
「ダメだ」
そう言うと片桐さんはフッと私をお姫様だっこして部屋を出た。
「ちょ、ちょっと!」
「今日は良く働いたから、特別に運んでやる」
「良いですよ」
「暴れるな。落とすぞ」
そう冗談を言いながらも落とさないように
ぎゅっと抱きあげてくれている、その身体の筋肉が
ほほに当たる。
全く危なげなく私を抱き上げる、その身体にビックリ。
あっという間に居間に着いて
ちょこんと昨日から私の席になったトコロに座らされた。
「好きなもんだけでいいから」
それはきっと、片桐さんが作った野菜なんだろう。
薄味で、野菜の味を生かした簡単な料理だったけど
毎日毎日、今日みたいに全てを手作業で作った野菜は
本当に可愛く思えた。
お風呂に入ってさらに疲れが出た。
い、一歩も動きたくない。
自分の部屋で畳んである布団を敷き、
その上にごろんとなったら
いつの間にか寝てしまったようだ。
「シンデレラ、おい。起きろ」
そんな風に優しく肩をたたかれ
ふと目を覚ますと目の前に片桐さんがいた。
「あ。片桐さん」
「眠いのは分かるけど。食べないと身体が持たない」
「夕飯はいりません。このまま寝ます」
「ダメだ」
そう言うと片桐さんはフッと私をお姫様だっこして部屋を出た。
「ちょ、ちょっと!」
「今日は良く働いたから、特別に運んでやる」
「良いですよ」
「暴れるな。落とすぞ」
そう冗談を言いながらも落とさないように
ぎゅっと抱きあげてくれている、その身体の筋肉が
ほほに当たる。
全く危なげなく私を抱き上げる、その身体にビックリ。
あっという間に居間に着いて
ちょこんと昨日から私の席になったトコロに座らされた。
「好きなもんだけでいいから」
それはきっと、片桐さんが作った野菜なんだろう。
薄味で、野菜の味を生かした簡単な料理だったけど
毎日毎日、今日みたいに全てを手作業で作った野菜は
本当に可愛く思えた。