この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
田園シンデレラ
第3章 シ
「響子よ。よろしくね」
「響子さん。で?どこに行きたいの?
こんな田舎じゃ行くところもそんなにないけど」
「ん~・・・」
「バッティングセンター、あるよね?」
「そりゃバッティングセンターならあるけど」
「じゃ、そこに行こう」
「って。響子さん、着替えたほうがいいんじゃない?」
上から下まで玄関の鏡で確認する。
きちんとセットされた髪に、スーツにヒール。
うん。いつもの私の通勤スタイル。
「平気。これが1番慣れてるから」
「へぇ・・・」
近所のバッティングセンターは本当に土地にモノを言わせ
横浜のそれとは規模が全く違った。
「え?90キロ行くの?響子さん、初心者は65キロからだよ」
「私、初心者じゃないもん」
仕事で、理不尽な目に会った時
得意先で嫌な思いをした時
私は会社帰りにバッティングセンターに寄った。
始めは65キロでもバットに当たらなかったけど
スーツにヒールのOLが珍しいらしく、
行くたびに誰かが教えてくれて。
今では90キロをスカーンと打ってストレス発散をしている。
金属バットの音がカキーン。カキーンと良い音で鳴り
ホームランゾーンに当たるとお祝いの音楽が流れた。
「響子さん。で?どこに行きたいの?
こんな田舎じゃ行くところもそんなにないけど」
「ん~・・・」
「バッティングセンター、あるよね?」
「そりゃバッティングセンターならあるけど」
「じゃ、そこに行こう」
「って。響子さん、着替えたほうがいいんじゃない?」
上から下まで玄関の鏡で確認する。
きちんとセットされた髪に、スーツにヒール。
うん。いつもの私の通勤スタイル。
「平気。これが1番慣れてるから」
「へぇ・・・」
近所のバッティングセンターは本当に土地にモノを言わせ
横浜のそれとは規模が全く違った。
「え?90キロ行くの?響子さん、初心者は65キロからだよ」
「私、初心者じゃないもん」
仕事で、理不尽な目に会った時
得意先で嫌な思いをした時
私は会社帰りにバッティングセンターに寄った。
始めは65キロでもバットに当たらなかったけど
スーツにヒールのOLが珍しいらしく、
行くたびに誰かが教えてくれて。
今では90キロをスカーンと打ってストレス発散をしている。
金属バットの音がカキーン。カキーンと良い音で鳴り
ホームランゾーンに当たるとお祝いの音楽が流れた。