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田園シンデレラ
第5章 デ
一体何なの?出かける前に。
そんな風に思って倉庫を覗き込んだら
表の外観からは想像もつかないような整備された倉庫内で
真っ赤なツーシートのスポーツカーが鎮座していた。
「なに・・・これ・・・」
「車」
「見りゃわかるよ」
「ん。良かった。疲労で車が認識できないのかと思った」
そんなわけないでしょ。
「行くぞ。乗れ」
こんな、車体が低い車に乗るの初めてだよ。
何この、やんちゃな車。
全然、農道に合ってないんですけど。
低い車体のシートに座りこめば
スカートのすそが持ち上がった。
良かった。ミニスカートじゃなくて。
って・・・・
私いくつだと思ってるのよ。
こんな心配、とっくの昔に終わったと思ってたのに。
この年になってツーシートに乗ろうとは・・・
可笑しさに笑いがこみ上げた。
「ん?」
農道を出て、高速に乗った途端スピードをあげた車の運転席で
豪が前を向きながら聞いた。
「いや。意外だな。って」
「農業しか興味がないような田舎男なのに?」
声をあげて笑いながら
そんなことを言うもんだから
「まぁそんなとこ」
正直に答えたら、また大声で笑った。
そんな風に思って倉庫を覗き込んだら
表の外観からは想像もつかないような整備された倉庫内で
真っ赤なツーシートのスポーツカーが鎮座していた。
「なに・・・これ・・・」
「車」
「見りゃわかるよ」
「ん。良かった。疲労で車が認識できないのかと思った」
そんなわけないでしょ。
「行くぞ。乗れ」
こんな、車体が低い車に乗るの初めてだよ。
何この、やんちゃな車。
全然、農道に合ってないんですけど。
低い車体のシートに座りこめば
スカートのすそが持ち上がった。
良かった。ミニスカートじゃなくて。
って・・・・
私いくつだと思ってるのよ。
こんな心配、とっくの昔に終わったと思ってたのに。
この年になってツーシートに乗ろうとは・・・
可笑しさに笑いがこみ上げた。
「ん?」
農道を出て、高速に乗った途端スピードをあげた車の運転席で
豪が前を向きながら聞いた。
「いや。意外だな。って」
「農業しか興味がないような田舎男なのに?」
声をあげて笑いながら
そんなことを言うもんだから
「まぁそんなとこ」
正直に答えたら、また大声で笑った。