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田園シンデレラ
第7章 ラ
「片桐。ココ会社なんだけど」
キャーキャー言う女の子たちを困ったようにそれぞれの席に着かせて
入口から見物している他の部の人たちを部に帰らせ
笑いながらため息をついて
石島さんが腕を組んで豪に注意をした。
「あ・・・」
石島さんの言った言葉に我に返った豪は
ハッと私を少し離すと困ったように石島さんに笑いかけた。
「石島、久しぶり」
「久しぶり。こんなところで、そんな風に横手さんを抱きしめながら
言う言葉じゃないけどな」
豪は石島さんのその言葉に赤くなった。
「レストラン、順調なんだって?」
「まぁ、親父が残してくれた評判のおかげ」
「そんなことないだろ。お前の代になってさらに評判は上がってる」
「俺は野菜を卸してるだけだよ」
「そう言えば、うちの会社と契約してくれるんだって?」
石島さんはニヤニヤと私を見ながら豪に確認した。
「ああ。契約はする。交換条件に響子は返してもらう」
「返すって、モノじゃあるまいし。それに横手さんの気持ちもあるし。なぁ?」
全部知ってるくせに。
私が会社を辞めて、豪の所に行くって石島さん知ってるくせに。
キャーキャー言う女の子たちを困ったようにそれぞれの席に着かせて
入口から見物している他の部の人たちを部に帰らせ
笑いながらため息をついて
石島さんが腕を組んで豪に注意をした。
「あ・・・」
石島さんの言った言葉に我に返った豪は
ハッと私を少し離すと困ったように石島さんに笑いかけた。
「石島、久しぶり」
「久しぶり。こんなところで、そんな風に横手さんを抱きしめながら
言う言葉じゃないけどな」
豪は石島さんのその言葉に赤くなった。
「レストラン、順調なんだって?」
「まぁ、親父が残してくれた評判のおかげ」
「そんなことないだろ。お前の代になってさらに評判は上がってる」
「俺は野菜を卸してるだけだよ」
「そう言えば、うちの会社と契約してくれるんだって?」
石島さんはニヤニヤと私を見ながら豪に確認した。
「ああ。契約はする。交換条件に響子は返してもらう」
「返すって、モノじゃあるまいし。それに横手さんの気持ちもあるし。なぁ?」
全部知ってるくせに。
私が会社を辞めて、豪の所に行くって石島さん知ってるくせに。