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嘘でもいいから
第6章 行き場のない想い
私が食べ物のメニューを見て悩んでいると
想さんは、私の意見を時折聞きながら
どんどん注文を決め頼んでしまう。

優柔不断な私は
これくらいリードしてくれる方が
助かるなぁ…


そういえば遊園地でも
全部想さんが決めてくれていたし…
ただ優しそうに見えて
想さんはやっぱり男らしい。


付き合うならやっぱり…


そこまで考えて私は赤面した。


最近こんなことばっかり考えてる…
欲求不満なのかな。


しばらくすると
次々と料理が運ばれてきた。


想さんは、多分敢えて…
向井さんの話題には触れずに
食事をしながらのおしゃべりを
一緒に楽しんでくれていた。


するとその時、突然着信音が鳴り響いた。

私だ…!
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