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嘘でもいいから
第6章 行き場のない想い
「あっ!ごめんなさい…
私、マナーモードに…」

本当にドジばっかり…

見ると、朋ちゃんからの
LINEが届いたところだった。


「どうぞ、見て?」


想さんの言葉に甘えて
私は画面を開いた。


【優花に言うか迷ったんだけど…
うちの課の鈴木さんと、
私が仲がいい社員って話になって…
それで優花の名前を出したんだけど。

そしたら鈴木さんが、あぁ、
今年入社の処女の子でしょ?
って言ったんだよ…

何でそんなこと…って訊いたんだけど
どうしても話してくれないの。
それになんか…他の営業さんも
そのこと知ってるみたいで…

立ち入ったことだとは思うんだけど
優花が心配で…
何か困ってることがあったら
遠慮なく言ってね?】
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