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嘘でもいいから
第7章 好きになってごめんね
私は、向井さんにホテルに
連れ込まれたときの状況を
この間より少しだけ詳しく説明した。

服を脱がされたことまでも。

そして…


「怒らせて出て行ったなんて
嘘なんです。
向井さんは、私が処女だって気付いて…
面倒なことになるのは嫌だから
処女は抱かないって…
そう言って出て行ったんです…」


私の手を包む想さんの手が
ピクッと動く。

ごめんなさい…想さん。
優しい想さんは
聞くのも辛いですよね?
でももう少し…


「そして実は今日…
向井さんの奥さんが
妊娠してるって知って…
奥さんと別れるという
話から…全部嘘だったんです。
しかも…」
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