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嘘でもいいから
第7章 好きになってごめんね
私は痛いほど緊張して…
そして多分それは想さんも一緒で。


2人はずっと無言のままだった。


そして5分ほど歩くと、
チェーン展開している
シティホテルが見えてきた。


「金曜の夜だからあまり空いてないし…
俺、しがないサラリーマンだし。
こんなところでごめんね?」


てっきりラブホテルに
行くのかと思ってた私…


「ううん…
普通のホテルでうれしい…です」


「…優花ちゃん…やめるなら今だよ?」


私もそう思った。

やめるなら、今…


「想さん…お願いします」


想さんはそこで初めて私の手を握り
再び雨の中を歩き出した。
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