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嘘でもいいから
第9章 重大な間違い
「あんた結婚してるなら
優花に手を出すなよ!
こいつは…騙されやすいから…」


私を抱く想さんの腕に
隼人が手をかける。


「君にそんなこと言う資格あるの?
彼女の親友と寝てたんだろ?」


「…っ!」


想さんが隼人の腕を掴み返した。


「待って…!待ってください!」


割って入る私を挟んで
二人は睨み合っていた…


「隼人…この人は私の好きな人だけど…
向井さんじゃない。
隼人はなんで向井さんだと思ったの?
っていうかここ会社の前だから…」


通りかかる数人の女子社員の
視線が痛い…
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