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第9章 重大な間違い

細身で、女性にしたら
長身のその人は…
ショートカットの髪を触りながら
難しい顔をして立っている。

でもよく見ると、女性らしい
きれいな顔立ちをしている人だった。


優花さん…？帰って来たの？


立ち尽くしている私の方を
彼女が振り向き…
そしてその目は私の手の中にある
想さんの家の鍵を見つめていた。


「誰？あなた…」


「あ、あの…もしかして…
優花さんですか…？

想さんから聞かれたと思いますが…
私も蓮水優花といいます。
想さんとは…」


そこまで話して
私は何も言えなくなってしまった。

私は想さんの何なんだろう…