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嘘でもいいから
第11章 想いの迷宮~想side~
【おはよう。帰り遅かったのかな?
何もなければいいんだけど…

ところで僕も昨日遅かったから
待ち合わせ時間、少し遅らせないか?
11時でどう?】


しかし、このメッセージも
既読にはならなかった。


その後俺は早目に家を出た。
家にいてもどうせ落ち着かないし、
もしかしたら時間通り
来るかもしれないし…

でも、待ち合わせ場所の
飾り時計の下に来ても
優花らしい女性はいなかった。
待ち合わせの時間まではあと30分…


俺も昨夜遅かったなんて大嘘なんだよ。
ずっとお前のことを考えてた。

…優花…どうしたんだ?


その時、飾り時計の下に立ち尽くす
俺のジーンズのポケットが振動する。


優花だ…!
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