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嘘でもいいから
第11章 想いの迷宮~想side~
「…そっか!良かったね。
お付き合いするの…?」


「多分…金曜日にデートなので…」


「じゃあ、残念だけど…
次からは彼と来ないとね。
俺とは一回だけか〜
あ、そろそろパレードの方に向かおう。
夕食はその後で大丈夫だよね?」


俺は優花の顔を見ないようにして
一歩先に歩き出していた。


優花とはもうここに来ることは
無いだろう…
いや、もう会わない方が
いいのかもしれない。
だったら残りの時間を目一杯楽しもう…


夜のパレードは本当に綺麗だった。
男の俺でもうるっと来そうなくらいに。

でも、俺は気付いてしまった。
優花の瞳が涙でキラキラと
輝いているのを…

優花…泣いてるんじゃないのか?
俺には言えない悩みを
まだ他に抱えているんじゃないのか?
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