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嘘でもいいから
第15章 嘘でもいいから
……………………


「あっ、流れ星…!」


去年行くことが叶わなかった
あの青い入り江のレストランで
夕食を取っていると
その中にある人工の夜空に
あり得ないかもしれないけど
流れ星が見えた気がした。

想さんのアドバイスに従って
早くから予約を取っておいた
薄暗く雰囲気のあるレストラン…


「そうそう
流れ星が流れる時があるんだって。
願いごとをすれば叶うらしいよ」


「えっ…知らなかった…!」


願い事が言えず
がっかりする私の前に
想さんは小さな包みを取り出した。


「はい、これプレゼント。
優花ちゃんのお願いごとはこれでしょ?
想さんがちゃんと誕生日プレゼント
くれますよーにって」
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