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嘘でもいいから
第15章 嘘でもいいから
「夢の時間がこれで終わりなら
このまままっすぐ駅に向かって
一人で電車に乗ってくれ。

送ってやれなくて悪いけど…
ここで俺たちは終わりだ」


想さん…


「だけどもし
俺にもっと時間をくれるなら…
お前の全てを俺のものにしたい。

許されないことだってわかってる。
これ以上、お前を巻き込んだら
いけないことも。

でも…抑えられないんだ。
一夜限りの夢でいい。
俺はそれだけで生きて行けるから…」


私を包み込んでいた
想さんの身体がスッと離れ


今、全てが私に委ねられてしまった…
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