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◇なななの短編◇
第2章 冬の思い出(近くて遠い)
クスリとまた笑いが溢れる。


はちゃめちゃで落ち着きないけど、


こんな毎日が堪らなく楽しくて、幸せだ──


「「 はぁっくしょんっっ!! 」」


え…?


同時にくしゃみをした光瑠さんと要さんが顔を見合わす。


「あははははー!!!かなめとひかる、おもしろーい!!」


お腹を抱えて笑う隼人に二人はムスッとした表情を返した。


「もう…だから風邪引くっていったじゃないですか!!!」


「「…………」」



黙った二人に私はお説教を続ける。



少し拗ねたような表情の二人は兄弟みたいだ…


「真希さん、看病お願いします。」


「えっ…」


懲りない要さんが私の手を握る。



「バカも休み休み言え!お前は勝手に一人で治せ!
真希は俺の看病で忙しいんだ!」


「──本当にごちゃごちゃごちゃごちゃうるさいですね…社長といると本当に疲れます。」


「なっ…!それはこっちの台詞だ…!」


言い合う二人を見つめて溜め息をつくと、


私は二人を置いて隼人と一緒に家に入った。

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