この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
◇なななの短編◇
第4章 2013年2月9日(近くて遠い)
真希の背後から駆け寄った要は真希を抱き締めて、その真希の瞳を手のひらで覆った。


「っ…別に泣かせた訳じゃ──」


いや待て…

俺が…泣かせたのか…っ?


言いかけてたじろぐ光瑠に要が冷たい視線を送る。



「要さんっ…」


突然手のひらで目隠しをされた真希は驚きながら、要に問い掛ける。


要はそんな真希をチラと見た。


「何をされましたか…」



甘く耳元で囁きながら、久しぶりの真希の感触に必要以上に腕に力が入ってしまう…


このまま僕を選べばいいのに…


そんなことを密かに想いながら───


のつもりだったが…


「ふざけたことをいうなっ!!」


「きゃっ…」


光瑠の叫びを聞いて要はハッとする。


どうやら、密かに思っていたつもりが口にしていたらしい。


するりと彼女が奪われるのを見ながら、要は珍しくムッとした顔を見せていた。


「真希っ!お前もくだらないことで泣くなっ!言いたいことがあるならはっきり言え!と言っただけだろうが!」


「あっ、えっと…」


我に返った真希は光瑠の勢いに圧されながら、顔を見上げる。
/242ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ