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◇なななの短編◇
第5章 サンタが有川邸にやってきた!(近くて遠い)
「え…?」
「俺からだとは言わなくていい…というか、俺からだとは絶対に言うなっ。」
そう言って、んっ!と私にボトルを押し付ける。
これは……シャンパン…?
「ボーッとしてないで早く行け!」
そう言って顔を紅くする光瑠さんを見て、私は笑うと、シャンパンを落とさないように抱えて隼人と要さんのところに戻った。
「あー!いたぁー!お姉ちゃんどこ行ってたのー?」
要さんに手を引かれた隼人が不思議そうに見上げる。
「ごめんごめん。サンタさんにお礼と…来年も来てくださいってお願いしてたの。」
私がそういうと、要さんがお礼ねぇ…とため息混じりに言って来た。
「顔真っ赤ですけど。」
隼人に聞こえないように囁かれて、私は慌てた。
「……おもしろくないなぁ…」
そう呟いて横目で冷たく見てきた要さんに少しびくびくしながら、隼人に視線を移した。
「らっ、来年も来てくれるって!サンタさん!」
「本当にー!?やったー!!」
喜ぶ隼人のもう一方の手を掴もうとすると、要さんがすかさず私の持っていたシャンパンを持ってくれた。
「俺からだとは言わなくていい…というか、俺からだとは絶対に言うなっ。」
そう言って、んっ!と私にボトルを押し付ける。
これは……シャンパン…?
「ボーッとしてないで早く行け!」
そう言って顔を紅くする光瑠さんを見て、私は笑うと、シャンパンを落とさないように抱えて隼人と要さんのところに戻った。
「あー!いたぁー!お姉ちゃんどこ行ってたのー?」
要さんに手を引かれた隼人が不思議そうに見上げる。
「ごめんごめん。サンタさんにお礼と…来年も来てくださいってお願いしてたの。」
私がそういうと、要さんがお礼ねぇ…とため息混じりに言って来た。
「顔真っ赤ですけど。」
隼人に聞こえないように囁かれて、私は慌てた。
「……おもしろくないなぁ…」
そう呟いて横目で冷たく見てきた要さんに少しびくびくしながら、隼人に視線を移した。
「らっ、来年も来てくれるって!サンタさん!」
「本当にー!?やったー!!」
喜ぶ隼人のもう一方の手を掴もうとすると、要さんがすかさず私の持っていたシャンパンを持ってくれた。