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第1章 噂の真相

シーンと静かな空間に本の匂いが微かにただよう

ひたっと彼女の立てる靴音だけが響く

｢なぁんだ・・牧野先生いないのかぁ・・でも開いてるし、別にいいよね｣

独り言を吐きながら読み終えた小説の作家名と出版社とジャンルを辿り本棚から本棚へ視線と足を移動させていく

普段踏み入れない奥の本棚へ近づいた時に、生徒の存在に気づいた

本棚の隙間からそっとその奥を覗く

行ってもいいはずなのに、何故かこっそり覗くという選択をした彼女