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イケない秘め事
第2章 ボヤ騒ぎ
「あれ?愛美、シャンプー替えた?」
「うん。替えたけど、シャンプーの香りでわかるんだね。お兄ちゃん、変態?」
「な訳ねーだろ!アホ。」
「ここ、わかるぅ?」
「ん~?どこ?あっ、これかぁ。これは、この基礎に当てはめて解くとわかるよ。やってみ。」
「あっ、出来た!」
「じゃ、こっちは?」

俺の横にくっついてくる。
愛美の体温が俺に伝わる。
俺は、ちょっと立ち上がった。

「これは、教科書を参考にすれば、出来るよ。ほら、ここ!」

と、後ろから教科書を覗こうとすると、愛美のパジャマの胸元から、胸が見え隠れしてる。

「おっ!?」
「お兄ちゃん!どこ見てるのよ!エッチ。」
「お前の小さな胸なんか、見たくねーよ。」
「小さく…ないもん。」

ショックだったか?

「ほら、早くやれ!」
「ふぁ~い。ハァッ…小さくなんかないんだからね。」

気にしてるのか?
宿題も終わり、布団を敷いて寝る事にしたんだが…。
愛美は、布団に入りながらも、

「小さくないんだから。」

と言ってた。相当気にしてるな。
俺も布団の上に寝転がり、機嫌をとるべく、

「はいはい。愛美ちゃんの胸は、大きいですよ。」
「ほんと?!」

とたんに、この笑顔。

愛美が、四つん這いの状態で俺の上に乗っかってくる。パジャマの胸元の隙間から胸が見え隠れしてる。気付いてないのか?

「可愛いな、お前。なのに、どうして、お前に彼氏が出来ないんだ?」

バフッ…

「いってなぁ」

枕で、顔を叩かれた。

「いないのか?好きなヤツ。」
「いるよ。一応。」
「へぇ、誰?俺の知ってるヤツ?」
「知ってるというか、なんというか。」

妙に照れてる。
愛美が、俺を見て指差す。

「俺?」

愛美が、頷く。

「俺も、愛美が、好きだよ。可愛い妹だし。」
「いや、そうじゃなくて。」
「はっ?だって、俺とお前、兄妹じゃん。ありえねーって。」

俺は、布団を被って寝てしまった。
まさか、本気で言ってたとはなぁ。
嬉しくはあるけど、実の妹だぞ。
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