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イケない秘め事
第11章 愛美の異変
「父さん。愛美を俺んちに連れてっちゃ、ダメか?もちろん、記憶がちゃんと戻るまでだ。それに、決して、sexはしない!愛美が、こうなったの、俺のせいだ!俺が、責任とる!なぁ、いいだろ?」

暫く、間があって、父さんが、

「お前が、その約束を守るなら。仕方があるまい。俺達にも、責任はある。だが、高校はどうする?」
「一旦、退学させる。休学じゃ、辛いだろうから。記憶がちゃんと戻ったら、定時制とかでもあいし。」
「病院、行かせた方がいあだろう。」
「あぁっ。連れてく。」
「今からか?」
「あぁっ。早い方がいいだろ。」

俺は、そう言うと、愛美の部屋に入った。

「愛美?起きてるか?」
「うん。起きてるよ。どうしたの?」
「いいか?よく聞いてくれ。愛美はな、今日から、俺と二人で暮らすんだ。父さんも母さんも、許してくれた。」
「そうなの?お兄ちゃん、悪いことしたの?」
「そうじゃないよ。お前は、俺との記憶あるか?何をしていたかって記憶。」
「うん。あるよ。お兄ちゃんとキスしたり、エッチしたりしたよ。」

じゃ、記憶は、一部分だけなのか?

「愛美は、俺と二人で住みたいか?」

コクン…

「じゃ、荷物まとめるぞ。少なくていいからな。」

俺は、愛美と服や勉強道具とかをスーツケースに詰め込んだ。

「ねぇ、これ持っていっていい?」

愛美が、持ってたのは、幼稚園位の時に、父さんが誕生日プレゼントで買ったぬいぐるみだった。

「いいよ。」

荷物を詰め終えると、俺は、愛美を連れて階段を下りた。
リビングに顔を出して、母さんに、

「じゃ、行ってくる。明日、病院行かすから。後の手続きは、俺がやる。」
「気を付けてね。愛美?お兄ちゃんの言うこと、ちゃんと聞いてね。落ち着いたら、連絡ちょうだい。」
「あぁっ。」

俺は、愛美を助手席に座らせ、車を走らせた。
隣で、愛美が、熊のぬいぐるみを大事そうに持ってる。

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