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イケない秘め事
第13章 重なる想い
翌日、俺は、うまそうな匂いで目が覚めた。

「あれ?愛美?」
「あっ、お兄ちゃん。おはよう。」
「あぁっ。おはよう。飯、お前が?」
「うん。美味しいかどうか、わかんないけどね。」

小さなテーブルには、ご飯、味噌汁、焼き魚が並んでる。
俺は、席につくと、味噌汁を一口飲んでみた。旨かった。

「お前、料理上手くなったな。」
「お兄ちゃんに誉められると、嬉しい。」

俺は、久し振りに愛美の料理を食べた。
部屋の片付けをしてから、車でショッピングセンターに向かう。愛美も、嬉しそうだ。
車を駐車場に停め、俺は、愛美に手を引っ張られる形で、ゲームセンターに行った。日曜日という事もあり、ゲームセンターは、子供が圧倒的に多い。特に、プリクラコーナーは、女の子がたくさんいる。

「ほら、お兄ちゃん。ここ!」
「へぇ。凄いとこだな。」
「まなも、久し振りに来たよ。」

?まなって、言ったな。

「俺にはわからんから。愛美、やって。」

全ての設定を愛美がやり、何種類かの写真を撮った。

「お兄ちゃん。携帯貸して!」
「ん?ほら。何すんの?」
「んとね。ちょっと待ってて。よし、出来たぁ!」

最近のプリクラ機は、その機械のサイトに登録すると、撮ったプリクラが、見れるらしい。

「あっ、愛美だ。可愛く撮れてるなぁ。」
「でしょ?」

俺は、愛美の頭を軽く叩いた。

「腹、減ったなぁ。愛美?飯、食えそうか?」
「ん~。たぶん。」
「そか。じゃ、行くか?」
「うんっ!オムライス!」

俺は、愛美お気に入りのオムライス専門店へと、車を走らせた。
少し待たされたが、なんとかテーブル席についた。

「愛美?ここ覚えてるか?」
「うんっ!」
「今日は、何を食べたいんだ?」
「んとね、エビとブロッコリーのホワイトソースオムライス!」

記憶は、あるな。

ほどなくして、注文したオムライスがきたので、食べ始める。俺は、愛美のペースを見ながら、食べた。


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