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第19章 診察日

丁度、料理が運ばれてきたので、食べ始める。

「旨いな。でも、俺は、愛美の料理の方が好きだけどな。」

俺は、そう言って、愛美を見たら、顔を赤くしてた。可愛いな、愛美。
家に戻り、愛美にコーヒーを入れて貰う。

「愛美は、コーヒーは、ブラックか？砂糖いれる？」
「お兄ちゃん。私は、コーヒーは、ブラックで飲んでるの忘れちゃったの？」

前の、愛美だな。

「そっかぁ。俺も、歳かな？」

コーヒーを飲んで暫くすると、愛美がソファでウトウトし始めたので、ベッドに連れてく。
最近は、少しの時間なら、一人でベッドで寝ていられるようになった。
俺は、愛美が眠るまで、優しく背中を叩いていた。寝たのを確認すると、俺は、隣の部屋である場所に電話し、日曜日のアポイントメントをとった。
夕方近くに愛美が起きてきたので、車を出して買い物に行く。今日は、煮魚に挑戦するらしい。
初めての料理は、ちょっと怖いな。帰りに、愛美の好きなケーキを買った。
家につき、愛美が料理を作ってる間、ソファに座って住宅情報誌を見ていた。病院や学校に近いとこを、そして、あの家から遠いところを。

「お兄ちゃん、出来たよぉ～。」
「おぉっ、腹減った～。」
「おっ、今日は、ハンバーグかぁ。でも、人参は、いらんな。」
「お兄ちゃん。好き嫌いは、良くないよ。」

愛美が、笑う。

「やっぱ、お前は、笑うと可愛い。見てると、ホッとする。」

俺は、そう言って、苦手な人参を先に食べた。