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第8章 ＊あなたとウェディングベル＊

「マ〜マ〜！起きてよ〜」

「ッ!?」

体を揺さぶられて目を覚ますと、小さな女の子が私の顔を覗きこんでいる。

私、寝てた？さっきの結婚式は夢？

「ママぁ…お腹空いたぁ」

ママって、まさか私のことじゃないわよね？
どこの子かしら…

「おい、いつまで寝てんだよ鈴香！」

バシン！と大きな音をたてて襖を開けて現れたのは鳴海君だった。
だけどボサボサの頭に無精髭、だらしない格好でやさぐれた雰囲気の彼は、私の知っている鳴海君とは随分かけ離れている。

「さっさと起きてメシ作れよ、ガキがうるせーだろ」

乱暴に腕を引っ張られ、立ち上がった途端に目眩がした。