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光と首輪、絡まる鎖
第6章 香り



賢児さんの声がして目が覚めた。




「ごめん、ワザとじゃないって。
 うん。俺のパーカー、一枚あげるから。
 うん、うん。わかった。じゃあ」





誰かと電話?




賢児さんはベッドに戻ってくると
わたしが起きてるのに気付き
「おはよ」って言ってくれた。




「おはよ。電話?」

「起こしちゃった?」

「んーん、今起きた」

「光に電話してたんだよ。パーカーのこと謝った」

「え、言っちゃったの!?」



黙っておけばいいのに!なんて
思ってしまったのはズルいこと?




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