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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
お湯に浮かぶ薔薇の花びらを
手で掬っては、また浮かべる。
そんなことをしていたら
賢児さんがバスタブに入ってきて、
わたしの後ろに座ると抱きしめてきた。
「薔薇の湯船に浸かってるこはるって
綺麗だし、なんかエッチ・・・」
「なにそれ」
わたしはふふっと笑いながら言うと、
賢児さんはボソッと
「いつもかわいいけど、今日はすごく綺麗・・・」
そう言って肩口にキスを落とす。
そのうち、首にチクリと軽い痛みを感じる。
「賢児さんってキスマークつけるの好きだね」
「ごめん、こはるが俺のものだって示したくて」
「そんなことしなくても、わたしは賢児さんのだよ?」
ぐっと、わたしの体に重さを感じる。
強く抱きしめられながら、
賢児さんはわたしに寄りかかりように
体重をかけてきたからだ。