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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去



賢児さんは、ぐったりとするわたしの胸元に
何度も口付けを落とし、
赤い跡をいくつも、いくつも、残した。




「っ・・・賢児、さん・・・」

「こはる・・・愛してる・・・
 もうあいつには、会わないで・・・」

「うん・・・会わない・・・
 賢児さんを、傷付けたくない・・・」




賢児さんは、わたしが光さんに抱かれて
すごく傷付いてるってわかってるから、
もうそんなことはしたくなかった。



お腹の上に出された白濁液を拭くと、
鎖に繋がった皮の手錠を外してくれた。




わたしに覆いかぶさると深いキスをされ、
ぎゅーっと強く抱きしめられる。




長いキスが終わると、腕枕をしてくれて
片手でわたしを抱き寄せ、体をぴたっとくっつける。



「・・・こはる?」

「ん?」

「光に・・・聞いたって言ったのは
 嘘だったんだ・・・。
 あいつに電話をしたら、最初なにも喋らなくて、
 何度も問いただしたら、ごめん、ヤッたって言っただけ。
 でも聞いたって言えば、こはるが
 全部話してくれると思ったから。
 あいつに何されたかなんて聞きたくないのに、
 聞かなきゃ頭がおかしくなりそうだった・・・」




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