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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去



「賢児、さん・・・」

「ん?」

「光さんに抱かれた、時・・・」

「うん・・・」

「すっごいこわくて・・・」

「うん・・・」

「気持ち悪いって、思った・・・」

「うん」




あんなに好きだった光さんのことが
嫌いになりそうなくらい、
こわくて、すごく嫌だった。




嫌いになれたらいいのに。

でも、あんなことをされたのに・・・
嫌いにはなれなかったけれど・・・。



「本当にね、賢児さんにしか
 体が、反応しなかったの」

「うん」

「賢児さんにしか・・・感じないの」

「・・・・・こはる」




賢児さんはわたしの顔を両手で固定して
深い口付けを、何度もしてくれて
だんだんとその手が離れると、
わたしの腕をなぞり、指を絡ませ
両手で恋人繋ぎをした。





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