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HOTEL・LOVE
第13章 その一歩
「え・・オレの事・・?」
「うん・・だって・・
会社の人の絶対知られちゃいけない秘密を見ちゃって、
それも自分も秘密にしてなきゃいけない場所で・・
それってすごいストレスになってるんじゃないかなぁって。
かわいそすぎるなって・・」
この人は・・
こんなにも人の気持ちに寄り添ってくれるなんて・・
晴樹の心はもう半分崩れだしていた。
イケない事だとわかってる、その聖域にむかって進みだした・・
「笹木さん・・」
「ん?」
「ありがとう・・ホント、ありがとう・・」
前髪で顔を見られないようにして頭を下げる。
今この顔を見られたら・・
あなたへの気持ちが・・
バレちゃうよ・・・