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HOTEL・LOVE
第13章 その一歩
がたがたと揺れる電車の中。
窓の外は光の連なり。
ガラスに映る自分の顔に問いかける。
・・どうして・・うれしいの?
杉山さんに誘われて・・
自分も興味本位で禁断の敷居を跨いでみようなんて、
ふざけた気持ちなの?
ガラスに映る香澄はゆっくりと首を横に振る。
・・違う、そんなんじゃない・・
杉山さんに・・
仲間以上の気持ちを持ってしまったから・・
彼を・・1人の男として・・・
ガラスに映る唇を、指で押さえた。
これ以上・・言わないで、と・・・