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HOTEL・LOVE
第17章 運命の悪戯
今も・・
晴樹への想いは変わっていない。
彼を好きな気持ちは脈を打っている。
もし・・
これ以上関係が続き、体も心も離れられなくなってしまったら・・
それこそ修羅場だ。
亮太を傷つけ、晴樹の妻と彼の子供を傷つけることになっただろう。
そうなる前に運命は
2人を引き裂いてくれた。
助けられたのだ。
きっと・・
運命は私たちを幸せへと導いてくれたんだ。
これが私たち二人にとっていちばんの道だと、選んでくれたんだ。
そう、私に子供を授けるというこの上なく嬉しい方法で・・
涙をぬぐった後で自然と顔がほころんだ。
ありがとう、とおなかに手を当てた。
晴樹をきれいなままの思い出にしてくれた、
お腹の中のあなたに感謝します・・・