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HOTEL・LOVE
第3章 小さな刺激


亮太の寝息を確かめてから、

香澄は寝返りを打ち背を向けた。



やだって言っときながら・・

あんなに・・


今夜のセックスは、

相手が夫だとか誰だとかそういうんじゃなくて、

男に抱かれている自分に酔いしれる・・

そんな感じだったと

壁のシミを見つめながら熱い息を吐いた。



・・人って不思議だな・・

気の持ちようってそんなに信じられなかったけど・・

でも確かにあるよ・・だって・・

今夜の私がそうだもん・・

新人があんな素敵な男で

彼を私が面倒見れて、うちとけて・・

そのうち・・・


晴樹の手が自分にのびてきた、そんな

場面を想像しただけで、

体の中心に

キュンとした甘酸っぱさが広がる。


・・彼のおかげでこんなにも・・


色っぽく見えたのは、

あんなにも素直に体が反応できたのは、

新しく仲間になった

杉山晴樹のおかげだ、と

頭の中で言い切った。



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