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第5章 近づく距離と近づく身体

相変わらず甘い香りが漂う里子が、僕のアパートにやってきた。

甘い香りが部屋中に漂い、僕はただただ幸せな時間を過ごした。

当然、初めは理性を押さえ、仕事の話をしたりして、一段落着いたら里子を家に返す日を繰り返していた。

そんな中で僕は、さり気なく里子に対する想いを会話の中やメールの中でアピールしていた。

「俺は、里子さんは初め無表情で取っつきにくかったけど、話してみると凄く優しくて、マジ可愛いって思ったよ」

とか、

「里子さんが結婚してなければ、俺やったら絶対里子さんを好きになるはず」

とか。

そんな僕の言葉に里子はただ「ありがとう」と微笑んでいた。