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色絵
第11章 無花果
「薬の効果は長く続きますからね。遠慮なく可愛いがってください。

百合も、あの雨が無ければ完成しなかったでしょうね」

んんん…

潮まで噴いたのにワタシの熱は収まらなかった。
先生が遠くで話している気がする。

ワタシは筆をグイグイ奥に引っ張り、足で振動させて楽しんでいた。
筆先がワタシの体液でほぐれ、ワタシの中にしっとりまとわりついてくる。

柄の太さも凄い質感で、どうにかもっと暴れて掻き回してくれないかと思う。

先生の回想に付き合う余裕はなかった。

「もう聞いてないかもしれませんが…

沙織とは、学生時代が最後で、妊娠して僕のところに来てからは、もちろん体を合わせることがなかったんですよ。

僕はずっとこの性癖を隠して沙織を抱いていましたからね。

いや、沙織にも僕に合う性癖はなかったですよ。

抱いて、愛し合ってはいましたけどね。

僕は満たされることはなかった。
それに貴女とのような、持ち物が元々対であるかのような一体感を得たことも無かったんです。

貴女を愛してる。それは、沙織や沙絵とは違う深いものなんですが…

今、何を言っても信じてもらえないでしょうね。」
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