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色絵
第3章 デッサン
「完成しましたね…」
ワタシは息をつく。
薔薇が紙から浮き出るように見える。手に取れそうなほどの美しさ…
香りさえしてきそうだ。
「さて、お待たせしましたね…
此方にいらっしゃい。」
先生は立ち上がり、壁面にかかる不思議なカーテンを開けた。
そこに大きな鏡が現れた。
「まずは、着付け教室から始めなければね。」
先生に促されて、鏡の前に立つ。
帯は、一つ結ばれただけで両端はハラリと床に着きそうなくらいに垂れている。
「色っぽいですね。
その前にこうしましょうか…」
先生がテーブルから画材の切れ端のような細長い和紙を取り出した。
先生が指を舐める。
ズクン…
普段は筆を持つ細長い繊細な指が先生の口に含まれた。
絵のような美しさ…
先生の妖艶な色香が漂い、ワタシは体の芯から熱くなる。
くるくるっ
和紙は捩られてコヨリになる。もう一本作り2本を合わせて捩る。紙が紐になる。
美しい動作に見とれていたワタシの髪を先生が束ねる。首筋に触れる先生の指がくすぐったい。
髪を纏めてあげて、先ほどの紙紐で結われた。
「うん、これでいい。」
首筋にかかる先生の息がワタシの鼓動を早くさせた。
ワタシは息をつく。
薔薇が紙から浮き出るように見える。手に取れそうなほどの美しさ…
香りさえしてきそうだ。
「さて、お待たせしましたね…
此方にいらっしゃい。」
先生は立ち上がり、壁面にかかる不思議なカーテンを開けた。
そこに大きな鏡が現れた。
「まずは、着付け教室から始めなければね。」
先生に促されて、鏡の前に立つ。
帯は、一つ結ばれただけで両端はハラリと床に着きそうなくらいに垂れている。
「色っぽいですね。
その前にこうしましょうか…」
先生がテーブルから画材の切れ端のような細長い和紙を取り出した。
先生が指を舐める。
ズクン…
普段は筆を持つ細長い繊細な指が先生の口に含まれた。
絵のような美しさ…
先生の妖艶な色香が漂い、ワタシは体の芯から熱くなる。
くるくるっ
和紙は捩られてコヨリになる。もう一本作り2本を合わせて捩る。紙が紐になる。
美しい動作に見とれていたワタシの髪を先生が束ねる。首筋に触れる先生の指がくすぐったい。
髪を纏めてあげて、先ほどの紙紐で結われた。
「うん、これでいい。」
首筋にかかる先生の息がワタシの鼓動を早くさせた。