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色絵
第4章 色付け
上掛けの着物を剥いだだけで、奥さんの色香が噎せるほど香る。
もう裸体を見たのも同然だった。
初日に塀の絵の感想を話してくれた時から気づいていた。この女性(ひと)は、僕と同じ洞察力と感受性を持っていると…
この女性に絵を教えることはとても興味深かった。
一通り教えた後、同じ題材で並んで描くのが楽しみだった。
なのに、この女性は被写体に成りたいと言い出した。僕が奥底に閉じ込めていた禁断の扉をいとも簡単に開いてしまった。
案の定、描くだけでメラメラと情欲の炎が燃え上がる。炎は消えることのない青白いものだった。
真っ赤に燃えれば、直ぐに燃え尽きる。しかし青い炎は静かに身を焦がし尽きることを知らない。
そしてこの女性は己と僕の情欲の炎に包まれるだけで意識を飛ばしてしまったのだ。
力を抜いてもらおうと息を吹き掛けただけで、軽く達してしまったのだ。
僕の腕の中に無防備に収まる意識のない貴女に声をかけた。
「もう貴女も僕もこの快楽から抜けられないでしょうね…」
反応のない奥さんを白いソファーに寝かせ、白い毛布を掛けた。
もう裸体を見たのも同然だった。
初日に塀の絵の感想を話してくれた時から気づいていた。この女性(ひと)は、僕と同じ洞察力と感受性を持っていると…
この女性に絵を教えることはとても興味深かった。
一通り教えた後、同じ題材で並んで描くのが楽しみだった。
なのに、この女性は被写体に成りたいと言い出した。僕が奥底に閉じ込めていた禁断の扉をいとも簡単に開いてしまった。
案の定、描くだけでメラメラと情欲の炎が燃え上がる。炎は消えることのない青白いものだった。
真っ赤に燃えれば、直ぐに燃え尽きる。しかし青い炎は静かに身を焦がし尽きることを知らない。
そしてこの女性は己と僕の情欲の炎に包まれるだけで意識を飛ばしてしまったのだ。
力を抜いてもらおうと息を吹き掛けただけで、軽く達してしまったのだ。
僕の腕の中に無防備に収まる意識のない貴女に声をかけた。
「もう貴女も僕もこの快楽から抜けられないでしょうね…」
反応のない奥さんを白いソファーに寝かせ、白い毛布を掛けた。