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【SS】目が覚めたら…?
第2章 Ⅰ.ハル兄と……
○o。..:*─※○o。..:*─※○o。..:*
1月1日――AM1:00過ぎた頃。
寝ているシズの耳もとに鳴り響くは、
「あけましておめでとう、シズ……」
甘やかな声音とリップ音。
「0時ぴったりに言うはずが、なぜか寝過ごしちまった。俺としたことが、酒に酔いつぶれるとはな。
なぁシズ……。
まだ臨床用だが……セックスしても淫魔を眠らせられる錠剤が出来たんだ。実はさっきお前に飲ませた水に、それをまぜたんだ。
このことはナツも知っている。
持続効果は2日……。
だから元旦は俺、2日目はナツと……熱い時間を過ごさせてくれないか。
元旦俺休みとった。お前とのふたりだけの時間を邪魔はさせねぇ……。
ナツはナツなりに元旦の支度をしているからそこは文句は言わねぇけど、だけど、元旦はずっと俺と過ごしてくれよ、……普通の恋人みてぇにさ。
俺さ、実はお前の成人式に着せようとした……振り袖があるんだ。
それ着てくれると、さらに嬉しい……。
元旦の朝、俺……振り袖持ってお前の部屋に行くから。
元旦は、俺の女だ。忘れるなよ――静流」