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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
一度は違えた視線が交差する。
そして――。
互いに吸い寄せられるように、重なった冷たい唇同士が、最初は互いの心を探るように恐る恐る……やがて堰を切ったかのように、雨の勢いにも負けないほど、激しく淫らに舌を絡めあわせた。
木の幹に押しつけられたあたし。
ハルはあたしの片足をぐいっと持ち上げ、ゆっくりとだが悩ましげに腰を回してくる。
口の中も胎内も……ハルに満たされる。
体の深層からざわめくなにかを感じて、あたしは身震いしながら喘ぐ。
「ん、ふぅ……んんっ」
「んん……はぁ、はぁっ、シズ……っ、夢……じゃねぇ?」
疑い深い野獣を飼い慣らすのは、きっと至難な技だけれど。
「んん、んん……っ、好き……っ」
何度も何度も言ってあげる。
言葉でも、言葉以上の熱でも。
「好き……っ!!」
雨すら弾く、強い想いを乗せて。
「……っ」
目の前の猛獣の代わりに、胎内の猛獣が吼えた気がした。
「だ、め……っ、繋がってるとこ……大っき……ん、ぁんっ……」
裂けてしまいそうな本能的な恐怖に、思わず腰を引いてしまったあたしに、口づけをやめようとしないハルが、あたしの尻を掴んでぐっと自分の方に引き寄せ恥骨を大きくぶつけてきた。
「ぁ……んっ」
抜けかかっていたハルのモノが、ずるりとまたナカに押し込まれる際の擦れ具合に、背筋をなにかが駆け上って思わず身震いしながら仰け反った。
正直、まだ痛い。
痛いけれど、ハルの存在をまた感じられたことが嬉しくて。
胎内に確かに感じるその脈動は、体だけではなく心も繋がったのだと感じられるから。あたしの胎内に、ハルが息をしているのがわかるから。
嬉しい。
嬉しくて……ああ、変な気分になってくる。