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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
 丸めた毛布を背にしたらしい、ハルの身体が後方に少し傾くにつれ、唇で繋げたまま、ハルに捻るようにしてもたれていたあたしの身体も傾いた。

 あたしの足の間にハルの折れ曲がった片膝が割り込み、どちらからとは言わず、挟み込んだ互いの足の肌の感触を楽しむように、悩ましく足が絡み合う。


 ハルとの口づけが止らない。

 絡み合わせるだけでは物足りない。


 もっと、もっと…。


 あたしを見ているハルの熱い瞳が、あたしの情欲の大きさを感じ取ったように揺れた。


「……馬鹿、そんな顔で俺を煽るな。仕切り直して、お前のペースで愛してやろうとしてるのに……」


 耳に囁かれるその声は、あたし以上の情欲に掠れきっていて。

「いい、あたしのペースじゃなくてもいい。壊れてもいいから……ハルの愛に包まれたい……」


 途端、ハルががくんと後ろに仰け反って。


「ハル……っ!?」


 そして気怠げに困った顔で戻ってくる。


「アホタレ。すべて、俺の計画がだいなしだ。綺麗で感動的な舞台で、ハジメテのお前を抱いてやれなくなったから、それならせめて、お前がふわふわと夢見心地になるように、優しくいたわって抱こうとしてたのに……」


 そして瞳に滲むのは、貪欲で獰猛な光――。


「お前が望むのなら。長年、頭の中でお前にしていた愛し方を、してやる」


 不敵に笑うとハルは、片手であたしの太腿を撫でながら、反対の手を乳房に降ろして、ゆっくりと回すように撫でる。


「声を嗄らして、啼けよ?」


 がぶりと首筋にハルが噛みついたのを合図に、ハルの指はあたしの乳房を荒々しく強く揉み込み、尖った胸の蕾をきゅっと摘まんでクリクリと捏ねた。

 
「ぁんっ……あ……っ」


 びりびりとした強い刺激に、声を上げて身体を跳ねさせた時、太腿をさすっていた手があたしの片足をぐいと上に持ち上げ、その足が落ちてこないようにハルの膝がたてられる。


 恥ずかしくて反対の足で秘部を隠そうとすれば、ハルの足が器用にあたしの足を掬い上げ、同じように膝をたてられる。


 
「ゃ……っ、恥ずか……しっ、やぁぁっ」


 まるで小さい子供が両足を抱きかかえられて、おしっこをしているような格好で、恥ずかしくて身体が発熱して溶けてしまいそうになる。
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