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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
 


「あん、ああんっ、ああ、あああっ、ハル、ハル……っ」


「シズ、イキたいのか? お前のナカがすげぇきゅうきゅう俺を絞る。ああ、いいぞ。お前をイカせてやるからな。何度も何度も。

それを、俺は夢見ていたんだ」


 ハルの頭があたしの首筋に埋められる。

 がぶりと噛まれたその痛みすら快感。


 きっとそれは、獣の求愛行為。

 
 噛んでは舐めて、舐めては噛んで。

 そうやって、あたしの身体はハルに作り替えられていく。

 ハルのオスの匂いにくらくらして。


 ハルしか考えられない。

 ハルが愛おしくて仕方が無い。


 ハルを求めるあたしもただの獣。


 王女なんていらない。

 あたしにはハルさえいてくれればいい。



「駄目、本当に駄目、ハル、ハルっ」


 ハルの身体で包まれて、ナカまでハルに満たされている悦びに、幸せを感じて――。


「ああ、ハル……なにかクる、きちゃう――っ、ああ、ああああっ」


「たまんねぇ、シズ……っこっち向けよ。舌だせ」

「ん、んふぅ……っ、ハル、あたしまだ、ハルっ」

「終わらせねぇぞ。次はこっち向け、俺にイキ顔みせろ」

 
 何度も何度も、快楽の果てに押し上げられては、その度に連れ戻されるんだ。



「お前がいる場所は俺の場所だ。だから必ず戻れ。俺がお前と共にイクまで、何度でも俺を求めて戻ってこい」


 ガクガクとする身体の中、ハルの声だけがすべて。


 猟師に魅入られた獲物のとる未来は、猟師次第――。



 だったら、猟師の未来は――?



「ハル、好き、好き、好きっ!!」


 不安を隠すようにあたしはハルに愛を叫ぶ。


「シズ、シズ……っ、愛してる。俺を見てろ。なあ、俺だけ見てろ」


 切なくなるほど余裕ない顔で、だけど男の艶を振りまいて、あたしを上から抱きしめながら、何度も口づけをして、腰を打ち付けるハル。

 淫らな液を飛び散らし、粘着質な水音を強めさせ。果ての近い快楽の大きさを訴える全身の叫びは、壮絶な艶を迸らせる。

 孤高の猛獣が、美しいあたしだけの帝王が、高みに向かって駆け上がっていく。

 興奮がとまらない。

 この男に貫かれ、胎内の最奥まで感じられる歓びに、繋がった部分がさらに加熱する。


「シズ……っ、ああ、気持ちいい……っ」


 もっとあたしを感じて。
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