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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
そして繋がったまま、はぁはぁと苦しげに肩で息をするハルが、あたしに覆い被さるようにして倒れ込み、汗ばんだ体でぎゅっとあたしを抱きしめる。
それはまるで母親に甘える子供よう。
達したばかりのあたしのナカが、芯を失ったとはいえども存在を主張するハルのモノに僅かに擦られ、びくびくと身体を跳ねらせてしまう。
ハルは苦しげな息の中で、あたしの耳もとに囁いた。
「好きな女のナカでイクのって……こんなにいいもんなのか。それともお前が特別なのか。……想像以上によすぎて、まだ出たくねぇ。つーかお前も離そうとしねぇし…。どこまでお前、可愛いことするんだよ?」
どこまでも甘い、気怠げな情事の余韻を響かせる声音。
「安心しろ、俺が離してやんねぇよ。これから、これはお前だけのモノだからな。……何度も絶頂味合わせてやる。俺がいなければ生きていけねぇ身体にさせてやるから。……覚悟しとけよ?」
愛を吐いて猛々しい果てを告げた唇は、あたしの耳を熱い息をかけて甘噛みを始めながら、甘い睦言を紡ぎ出す。
「この俺が初心者相手に、やべぇくらい感じまくった。これでも……優しくして、耐えたんだぞ? 油断してたら……、お前が最初にイッた時、共にイってたかもしんねぇ。男のプライドにかけて踏ん張ってた」
拗ねたようなその声音を、ぬるりとした舌と共に鼓膜に送り込んでくる。
「愛おしくてたまんねぇよ……。どこまで俺を夢中にさせたら気が済むよ……。俺、今までお前が欲しくて苦しかったんだぞ。何度俺、お前と心も繋げて思いきり果てたかったか……。それがなんでこんなに突然……」
ハルは依然繋がったままあたしを抱きしめ、足を絡めながらあたしごと横に半回転すると、あたしの頭上に優しくキスを落とす。
「――なぁ、シズ。やべぇくらいに、俺……幸せ。
夢見てるみたいだ」
その声は涙が混ざっていた。