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【SS】目が覚めたら…?
第26章 【ピックアップ御礼】その日……。
「ナツ、変態王子には普通の行為かもしれないけど!! こんなめでたい日に、しかもおばさまももう少しで帰ってくるのに、しかも朝からこんなに太陽さんが燦々としているのに!! あたしを脱がせるなっ!! というよりあんたも脱ぐな!!」
「じゃあ触る。触らせろ」
「返事する前から、ちょっ……、どこ、ちょ……やぁんっ、下着駄目、上も下も駄目ったら駄目――っ!!」
「そうだよ、脱がしちゃ駄目だよね。ちゃんとエプロンしなきゃ。は・だ・か♡え・ぷ・ろ・ん」
「ハル兄も、どうしちゃったの。なんだかふたり不気味すぎる。変なものでも食べたの!? ね、その一枚があるからなんだって!? 着せたところで横から手を出さないで、ちょっ……、やだなによその指っ。ナツ、ナツ……っ、耳駄目、べろんってしちゃ駄目っ!!」
いつもはナツの繊細の指先が、今はとても力強く剛胆で大胆に、だけどあたしの弱い胸の蕾を摘み取ろうとしていく。
あたしを見つめるその目は蜂蜜のように、とろとろになりながらもどこか超然としながら、あたしをおいしく食べようと耳と首筋をなぶる。
王子様らしからぬその愛撫に、ぞくぞくする。
感じちゃいけないと思うのに、気持ちよさが止らない。
「足を開いて? そっちばかりじゃなくこっちも見て。滴り落ちてくるこの蜜、わかる?」
わざとと淫靡な物言いで。
いつもの武骨な大きな手を小刻みに揺すってあたしの内股を攻める様は、いつもの帝王様のような風格はないものの、それでもあたしを翻弄しようとする甘さを全面に打ち出して、恍惚とした顔を向けてくる……ハル兄。
いつもはあたしを傅かせるくせして、こうしてあたしの足の前に身体を丸め、下からあたしの秘部に細い息を吹きかけて、あたしの反応を待つその従順な姿勢は健気で一途で。
どこかおかしいと思いながらも、両者の息はぴったりで、そしてシンクタンクの縁に乗せられた、あたしの息に合わせていって。三者三様の喘ぎが、同じ高みに向けられていく。