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【SS】目が覚めたら…?
第26章 【ピックアップ御礼】その日……。
 

 いえいえ、おばさま……。

 こちらこそ、感謝したいです。


 こんなあたしをヒロインにしてくれた、残念とはいえ優しく大好きな兄弟を産んで下さりありがとう。

 貴方の息子達は、皆からとても応援を貰うほどに大きい人物です。

 ……多分。

 ……イケメンだけが理由ではないと。多分。


「卑猥なことばかりしないで、たまには正統派の純情路線走ってみなさいっ!! そこの36歳、いい年した実家暮らしの長男!!」

「な、なんだよ……」

「壁一面のピンクのお守り、飾るよりあんたがなんとかしなさいっ 他力本願がまかり通ると世の中なめてないわよね!?」

「うっ……」

「そこの19歳、今しているのはなに?」

「え、フユちゃんの靴下とかお洋服とか編み物……」

「その前に、男らしく子作りしなさいっ!!」


「あ、あの……か、母さん? それは息子達を煽っ……」


「父親は黙らっしゃあああい!! 読者様はね、次の展開待ってるの。色々やりたいのなら、こんなSSではなく本編進ませなさいっ!!」





 目が覚めたら――。




「了解。こんな程度ではやはり満足しねぇし?」

「うふふ、さすがは母さん。やっぱり自分の身体だけでとことん愛したいし?」




 嫌な予感がするので、眠りに入ります。


 出番がきても起こさないで下さい。



 zzzz……。





「さあ、シズ。本編で濃~い食事をしような」

「ふふふ、僕も合宿から帰ってくるからね。あ、SSの白雪姫もあるね。お肌つやつやになるよ、僕のをたぁっぷりと味わって?」



「「ピックアップして貰ったお礼に」」

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