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【SS】目が覚めたら…?
第26章 【ピックアップ御礼】その日……。


「ああ、僕。立ちバックで僕ので貫く様、見ているだけでもう無理。しーちゃん、ねぇ……僕の、いや波瑠兄の……ねぇ、お口でして? 駄目? 嫌?」


 切羽詰まったような声音に、あたしはこくこくと頷き、両手で、あたしが今まで捕まっていたシンクタンクの縁に寄りかかるようにして腰かけた、ナツのようなハル兄の、そそり立つ猛々しい肉棒を両手で包み、優しく上下に扱いた。


「ああ……っ」


 目の前の男が、悩ましげな声を出して仰け反る。

 

「やべぇな、それ。俺…がシズ犯されてる気分になる…。手加減、できねぇかも」


 あたしが愛おしく思うそれを口に入れようとした瞬間、上げたあたしの尻に後ろから――。





「なぁにやっとるか――っ!!」





 後ろから、なにかが飛んできたところで、あたしの意識が途切れた。










「そこに座りなさい、ハル、ナツ!! お父さんから電話貰って、慌てて駆け付けてきたんだからね!? めでたい日になにをしているの、ふたりで!!」


「波瑠兄、お父さんいたの知ってた?」

「いや、初耳」


「しくしく…どうせ私は……」



「なんでこんなおイタをしてたの、あんた達は!! は!? 頭ぶつけて入れ替わり!? なに寝惚けたことを……。この母の目は節穴ではなあい!!」


「いやお袋が俺達を殴ったから元に戻ったんであって……」

「うん。今でも頭がじんじんする、母さんのあの一発が凄まじく、元に戻ったんであって……」



「「よかったような、残念なような……」」




「いいわけないでしょう!! シズルちゃんが目が覚めたら。今度こそ清純なパーティーをするのよ。折角不出来なあんた達兄弟を相手に、シズルちゃんが頑張ってくれているんだから。本当なら、もうとっくにヒロイン役はしたくないと辞退されてもおかしくないのよ!? 感謝しなさいよ!!」

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