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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
状況に頭がついていかない最中、ハナタレナツのことをあれこれ考えていると、気づけばベッドの上に散らばる6人のナツ。
「「「「「「"ご奉仕"させて頂きます」」」」」」
奉仕……?
その声から始まり、6人のナツ達はあたしの寝間着を素早く剥いだ。
所要時間はものの数秒。
「え、ちょ……」
あたしに抵抗する間も与えず、それは器用に。
「美容効果の高い蜂蜜に、疲労回復効果の高い薬草を煎じて擦り合わせたものなので、不純物は一切入っておりません~」
そして全裸になったあたしに、赤ナツが語りながら瓶に入った黄金色の液体をあたしの身体に垂らし、その小さな手であたしの肌に塗り出したのだ。
ナツがどんなに小さかろうと、裸をさらすことには羞恥心が強まる。とにかく胸や恥部を手で隠そうとしているあたしの手は、他のナツ達が抑え、
「おててとあんよは、可愛いおリボンで括らせて頂きます~」
裁縫担当の青ナツが、あたし両手両足を、ベッドの柵にそれぞれ1本ずつ、青いリボンで括り付けてしまった。……数秒で。
しかもそのリボンは綺麗なお花の形に結ばれている。
「アオ~。お花は僕の担当でしょう!? もぅ、だったら気分がよくなるお花の香水、このリボンのお花に垂らしますか~」
緑ナツが小さな瓶から、4つのリボンの花に水滴を垂らすと、甘いお花の代わりが漂い、括られているという恐怖心を薄らげた。
四肢を括られあたしは動けないというのに、どうしてあたしはこんなに取り乱していないのだろう。
それはあまりにナツが可愛すぎるからだ。
子供の戯れだと思えばこそ、本気で抵抗できないんだ。