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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
◇◇◇
繰り広げられる、淫らなご奉仕。
あたしを満足にさせて、次の日元気にさせられるのは、有終の美だけを飾るハナタレナツ――。
6人のナツ達の嘆きは強く、どうすれば自分があたしを満足させられるのかを真剣に考え始めたようだ。
だがナツ達は器用であっても基本、自分達の仕事以外のことは無知であり、どうすれば鍛錬できるのかすら見当つかないようで。しかも勤労精神はそのままだから、仕事を疎かにすることはない。考えるのは専ら、仕事以外の時間だけだ。
怠け者だの愚鈍だの蔑んできたハナタレナツに教えを乞うことはなく。ハナタレナツは妬みこそされても、尊敬の念は送られない。
それでなくとも各自専門知識に秀でている分、相手がどのナツだろうと自分が知らぬことは他ナツの担当だとして、その他は放棄していたフシがあるのを思えば、ハナタレナツの分野と思えば殊更、手出しが出来ずに悶々としているのかもしれない。
そして困ったことに、あたしの身体もまた、ハナタレナツの"魔法"をかけられたかのように、彼でなければ絶頂寸前で膠着してしまい、ぱーんと弾けることができなくなってしまい、彼を求めてしまうのだ。
小さなハナタレナツになにをされているのかわからない。
甘い責め苦の中、ただハナタレナツの大人びた妖しげな声だけが、あたしを解放させる。
――しーちゃん、イッて?
しくしくしく。
6人のナツの落胆した泣き声の中で、あたしは幸せに微睡む――。
これはいけない。
どこか間違っている。
そう、淫らなご奉仕さえなくなれば、皆笑顔でいられる。
しかし6人のナツ達は、リベンジを願い毎夜現れる。
泣き出しそうな顔で、思い詰めたような顔で。
一生懸命のご奉仕する彼らは全員、あたしの切ない喘ぎ声で混乱する。
――しーちゃん、痛いの?
――しーちゃん、死なないで。
そして、振り出しに戻るのだ。
ハナタレナツのひとり勝ち。