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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
「最後の最後まで、身体だけでも僕を求めて啼き叫んで。僕がいなければ、これほどまでに辛いのだと自覚してよ。高貴なお姫様が、どれだけ僕の前では、はしたなく乱れていたのか、その心に刻んでよ。僕という存在の代わりに、自分の姿を」
円を描くように下着の下で動く指は、よりぐちゃぐちゃと卑猥な粘着の音をたてながら、あたしの身体の芯に熱と快感を力強く刻み込んでいく。
「さあ、鏡を見て。今、君はどんな姿?」
そしてナツは艶然とあたしに向かって言う。
「『鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?』」
問いかけた先にいるのは鏡の中のあたし。
大きく股を開いたあたしは、蕩けきった顔をして、淫靡な動きを見せるナツの手に酔い痴れている。
「『それは、この国の王女、シズル姫です』」
突然取り戻された王女の肩書き。
性奴のような姿をさらしていたあたしに、今まで培われてきた王女としての尊厳が羞恥と混ざり合うようにして、あたしの精神を責め立てた。
「ああ、ああああっ、ナツ、いやらしい、いやらしいよぉぉっ」
大仰なほどに喘ぐあたしは、どこにも王女の要素はなく。
どんなに綺麗なドレスをしていても、淫らに悶えるただのメス。
浅ましくも女の性を強めることを是としてしまうあたしは、淑女からかけ離れた卑猥な姿に、逆に興奮を覚えてしまう。
沢山のナツの視線を感じていることも相乗効果にて、あたしの身体はびくびくと今までにない敏感な反応を示す。
「凄いね、そこまで感じちゃってるの? 僕の指がしーちゃんの蜜にどろどろに蕩けそう。ねぇ。こんなにいやらしい姿、サクラに見せた?」
「違う……ってば。サクラは誤……ああああああっ」
サクラの名を告げた瞬間、ナツの指が苛立ったように荒く動く。
強く烈しく攪拌されるその水音が、どれだけナツの手淫に悦んでいたのかを物語る。
「ナツ、ナツ、サクラは……ひゃああああんっ」
真実を言わせてくれない。
過去の女経験と同様、もたらされるのは、誤魔化しの快楽――。